機械装置のロックアウト、タグアウトを実践しよう
工場やプラントでの作業は、数多くの危険要因が存在します。その中でも、機械装置のメンテナンスや修理時に起こる事故を防ぐための「ロックアウト・タグアウト」は、安全管理の基本とされています。この記事では、その実践方法と注意点を詳しく解説します。
1、ロックアウト・タグアウトとは?
ロックアウト・タグアウトは、機械や設備を点検・修理する際に、再起動や動作を誤って行わないようにするための手法です。具体的には、操作スイッチや回路ブレーカーを封鎖(ロックアウト)したり、警告表示(タグアウト)を行って、作業者の安全を確保します。
2、実践の手順
⑴準備作業
・対象となる機械・装置を特定する。
・該当機械の操作マニュアルや設計図を参照し、全てのエネルギー供給源を特定する。
⑵通知
・作業を行う旨を関係者全員に通知する。これにより、誤って装置を操作するリスクを低減できる。
⑶エネルギー供給の遮断
・機械の電源やガス、水などの供給を停止する。
⑷ロックアウト
・エネルギー供給部分を専用のロックで固定し、第三者が操作できないようにする。
⑸タグアウト
・ロック部分に警告タグを付け、作業中であることを明示的に示す。
⑹エネルギーの放電
・機械内部のエネルギー(例:圧縮空気や油圧)を放出する。
⑺作業開始
・エネルギーが完全に遮断されていることを確認し、作業を開始する。
⑻作業終了後の確認
・作業が完了したら、再度機械を点検し、問題がないか確認する。
⑼ロック・タグの解除
・全ての作業が終了し、安全が確認できたらロックと警告タグを取り外す。
⑽再起動
・機械のエネルギー供給を復旧し、通常運転を再開する。
3、注意点
・ロックアウト・タグアウトは複数人での作業の際、各自が個別にロックとタグを行うこと。
・他人のロックやタグを勝手に取り外さない。
・ロックアウト・タグアウトの手順やルールは、全スタッフに周知徹底すること。
4、まとめ
機械装置のメンテナンスや修理は、高いリスクを伴う作業です。ロックアウト・タグアウトの正しい手法を実践することで、事故の予防と作業者の安全を確保することができます。安全第一の原則を忘れず、日々の業務に取り組みましょう。
この記事は簡単な概要を示すもので、細かい手順や規則に関しては専門家の指導や公式なガイドラインを参照することをおすすめします。安全作業のための知識や技術は日々更新されているため、最新の情報を常にチェックし、正しい知識を身につけることが重要です。
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